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涼介さん - hollow,

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⇒mp3
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hollow,


〝「こんばんは、お嬢さん」"

夜霧の流れる街、凍える月の照らした裏通りは暗中迷路。
角辺りに佇む青年が一人、紳士のようだった。
彼の言うことには

「気をつけて、夜の街の一人歩きはいけない。
 おそろしい殺人鬼が出るそうだから。
 ―――ねえお嬢さん、今宵はお一人かな?
 それは危ない!よろしければ僕とご一緒に。
 帰路を歩みましょう。

 一夜限りの出会いだから、お手をどうぞ」


煙霧が立ち籠む街、迷える月の照らした道通りは五里霧中。
手を引く青年は傍を微笑み歩いていた。
ふと、立ち止まった彼の言うことには

「そういえばこんな夜は、血が騒ぐそうだから……、
 おそろしい殺人鬼が近づくかもしれない。
 ―――ああそうだ、お嬢さん気をつけて。
 殺人鬼が好むのは淡い金の髪、碧い瞳。

 そう……貴女のような」


〝薄光差し込む街、時計台の鐘音は遠く遠く。"


「ああ、月がこんなに綺麗だから。まるで剣先のようだ」

そっと繋いだ手を下ろし、囁く―――。

「どうかお嬢さん、お許しください。
 先ほどの約束ですが、どうにも守れない……」

切り裂く月明かり、

「それでは、さようなら」


〝―――舞台『hollow,hollow,from hell.』序幕より"

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涼介さんから頂いた、haze,haze,acid flow.のイメージ曲にわたしが歌詞をつけたものです。
ダークで妖しい雰囲気で…!とお願いしたらこんなに素敵な曲を作ってくださいました。

一応下の方に振り仮名版も置いておきますね。

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hollow,(タイトル)


(〝「こんばんは、お嬢さん」")

夜霧(よぎり)の流れる街、凍える月の照らした裏通り(うらどおり)は暗中迷路(あんちゅうめいろ)。
角辺り(かどあたり)に佇む(たたずむ)青年(おとこ)が一人、紳士のようだった。
彼の言うことには

「気をつけて、夜の街の一人歩きはいけない。
 おそろしい殺人鬼(ひとごろし)が出るそうだから。
 ―――ねえお嬢さん、今宵はお一人かな?
 それは危ない!よろしければ僕とご一緒に。
 帰路(きろ)を歩みましょう。

 一夜限りの出会いだから、お手をどうぞ」


煙霧(ヘイズ)が立ち籠む(たちこむ)街、迷える月の照らした道通り(みちどおり)は五里霧中。
手を引く青年(おこと)は傍(よこ)を微笑み歩いていた。
ふと、立ち止まった彼の言うことには

「そういえばこんな夜(よ)は、血が騒ぐそうだから……、
 おそろしい殺人鬼(さつじんき)が近づくかもしれない。
 ―――ああそうだ、お嬢さん気をつけて。
 殺人鬼(かれ)が好むのは淡い金(ブロンド)の髪、碧い(ブルーの)瞳(め)。

 そう……貴女(きみ)のような」


(〝薄光差し込む街、時計台の鐘音は遠く遠く。")


「ああ、月がこんなに綺麗だから。まるで剣先(ナイフ)のようだ」

そっと繋いだ手を下ろし、囁く(ささやく)―――。

「どうかお嬢さん、お許しください。
 先ほどの約束ですが、どうにも守れない……」

切り裂く月明かり、

「それでは、さようなら」


(〝―――舞台『hollow,hollow,from hell.』序幕より")

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※()で閉じられているところは歌わない。

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