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やまなしおちなしいみなしなあれ
※18歳以下は見ちゃだめです
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苦痛は通常、人にとって避けたいもののひとつであろう。
しかし、レイヴンズクロフトにとってはそれは快楽であった。
刃が自身に傷をつけ、鮮血が滴るとき、彼は背筋に電気が走るような錯覚を覚えるのだ。
最近、レイヴンズクロフトは自傷する回数が増えた。
別に精神を病んでいるわけではない――いや、ある意味病んでいる――が、彼は専ら自分を慰めるために自傷行為を行った。
今日は二の腕にナイフを突き立てる。紅色の線が腕に引かれ、少し間を置いてからぷっくりと血が溢れてくる。
「はあ……はあ……」
息遣いが荒くなる。レイヴンズクロフトの男性の部分が膨張していた。手を伸ばした。
自分の屹立したものをしごき始める。それは、彼の手の中でより大きさを増していった。
血が流れていく。
二の腕から指にまで至った血を舐める。
「景……せん……せい……?」
いつの間に現れたのだろうか。
景が、レイヴンズクロフトが二の腕を傷つけるために使ったナイフを手に、目の前に立っていた。
冷たい目で自慰行為をしているレイヴンズクロフトを見下している。
そして、何も言わずにレイヴンズクロフトの胸に傷をつけた。
胸の傷から溢れる血。
景はぴちゃぴちゃとそれを舐め取る。
景の着ている白衣が、レイヴンズクロフトの血で赤く染まっていくが、彼は気にも留めずに血を舐め続け、そして、その顔が下腹部のほうへと移動する。
レイヴンズクロフトの欲望の塊を口に含み、下と唇で愛撫する。
「上手じゃ……ないですか……先生っ……!」
景の動きが激しくなり、レイヴンズクロフトの息の荒々しさが増す。
抗いがたい快楽と興奮が洪水のようにレイヴンズクロフトの全身を駆け巡り、
「はあっ……あああっ!」
景の口の中に放たれた。
血と雄の臭いが部屋に入り混じっている。
昨日も、そして今日も、レイヴンズクロフトは妄想の中で景に愛された。
傷を見るのが嫌いな彼が傷を舐め取ることも、ましてや自分に傷をつけることもないことくらい、レイヴンズクロフトにはわかりきっていた。
しかし、そのありえないことを想像して楽しむくらいの権利はあるだろうと、彼は黒い羽をいじりながら思ったのだった。
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